新規開業パン屋さんから学んだ、一石二鳥のプレオープン

3月1日に東京都の足立区でBAKERYやすべぇ。さん(以下やすべぇ。さん)がオープンしました。

今回はやすべぇ。さんの開業前準備において、興味深いことがあったのでシェアします。

パン屋さんのオープン前の準備期間は3〜4週間が一般的で、
グランドオープン前にプレオープンを1、2度やることが多いです。

やすべぇ。さんは準備期間が6週間ほどあり、
プレオープンも6回おこなっていました。

その他にもワンコイン販売の日なども設けていて、
グランドオープン前に10回以上販売されていたと思います。

最初の感想は「すごく入念に準備されているなあ。」程度でしたが、
次第にこの準備方法は小規模パン屋には適していると感じました。

グランドオープンの日はたくさんのお客様がいらっしゃるので、
オペレーションよく需要に応えていくことが1番重要です。

チェーン店のグランドオープンは他店からエースクラスの人材がこぞって集まります。
1ヶ月くらいは応援がある為、人手不足になることはあまりありません。

一方で夫婦経営のパン屋の場合、グランドオープンを含め開業1ヶ月は人手が足りず、
需要に応えられないケースがよくあります。

実際に私の店もグランドオープンの日はほぼ徹夜で20万円分のパンを作り、
なんとか供給できましたが、翌日は力尽きて10万円しか作れませんでした。

需要的には15万円以上必要でした。

意図していたかは分かりかねますが、やすべぇさん。は事前のプレオープンを多めに行うことによって、グランドオープン日の需要を上手く分散させていました。

プレオープンを繰り返し行うことによって、製造と販売のオペレーションもブラッシュアップされていたはずで、グランドオープンの日もトラブルなく運営されていたように映りました。

私の場合は内装工事が遅れ、2週間も準備期間がとれずプレオープンも1日、徹夜でオープン日に突っ込んだダメダメ君でしたので雲泥の差ですね。

プレオープンを多くとればキャッシュもある程度入ってきますので、あの開業前の預金がジリジリ減っていく焦りも少ないと思います。

プレオープンを多めに取り、製造も販売もオペレーションを確立させながら、グランドオープン日の需要を分散させる。
とても上手な開業前の準備方法だと思いましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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この記事を書いた人

パン職人歴17年、パン屋経営歴6年
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